【男の妊活】俺の精子は大丈夫?オンライン診療を記者が受けてみた!
俺の妊活#2 オンライン不妊診療
2020年07月29日 テクノロジー
TENGAヘルスケア(東京都港区)は6月から、スマートフォン用精子観察キット「TENGA MEN‘S LOUPE(テンガ メンズルーペ)」を使ったオンライン診察サービスをプライベートケアクリニック東京と組んで始めた。TENGA MEN‘S LOUPEについて佐藤雅信取締役は「妊活に取り組んでいない人も手に取って、自分の精子を見てもらうことを意識した」と狙いを話す。さらに同製品の魅力は価格だ。同様のコンセプトを掲げる競合製品の相場は3000円から4000円。同製品はその半額の1500円と価格を抑え、多くのユーザーに手に取ってもらう仕様とした。これまで同製品は自分自身で精子を見ることに焦点を絞っていたが、今回そこからさらに一歩踏み込み、男性の不妊治療への積極的参加を促すため、同製品を使ったオンライン診察との連携を始めた。(取材・小林健人)
事前の準備は思ったより簡単
「TENGA MEN‘S LOUPE」
オンライン診察の前に、事前準備が必要だ。まず、初めに行うのは精子の採取だ。採取した精子を30分ほど容器に置き、液化させる。その後、TENGA MEN‘S LOUPEで液化した精子を観察し、スマホで動画を撮影するだけという利用しやすい仕様になっている。
スマホのカメラ性能のせいか、動画が若干不鮮明かつ黄色みがかっているように感じた。しかし、診察した小堀善友医師(獨協医科大学埼玉医療センター リプロダクションセンター、副センター長、准教授)によると「このぐらいの動画がならある程度の診察はできる」とのこと。動きを確認できるレベルであれば全く問題ないそうだ。おそらく大半の人は自身の精子を見る機会がないため、貴重な体験だ。
その動画を同社が提携するプライベートケアクリニック東京のサーバーにアップロード。アップロード完了のメールが送信されれば、事前の準備は完了。ここまで費やした時間は1時間ほどで、スムーズに準備することができた。
つづき
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