八重山毎日新聞 不連続線
人生の大切な歩み、一日が去って、また新たな一日がスタートします。その積み重ねで足掛け10年の間、日々折々の社会の事象などをテーマに、小欄を書き継いできました

▼報道の現場では、取材を通して私たちの社会や文化をしかと支えておられる方々と出会い、多くのことを学ぶことができたのは喜びでした。
「人に学ぶ」という気持ちから、亡くなられた人のことを亡くなられた時に書きました。
その交流の日々で得たものは今も胸の奥にあります

▼いかなる社会や仕事においても弱者の視点を持つことは大切だと考えます。
その反動というわけではありません。政治家の皆さんに対しては、つらくあたってきたなあと思わないでもありませんが、これも新聞の役割の一つです。ご理解いただきたい

▼執筆で心掛けたつもりでしたが、凡俗の身にはマスコミの大先輩の極意、ラブレターを書くようにとはいきませんでした。あそこはこう書くべきだったと反省するばかりです

▼各コラムにはそれなりの思いがありますが、忙しさにかまけて整理する間もなく、容赦なく時計の針ばかりが進みます。光陰矢の如しの心境です

▼私事で恐縮ながら、筆者は今年が定年。これまでのご叱正、ご愛読に深謝しつつ、切りのいい人生の節目で小欄の担当を次と代わります。(鬚川修)

http://www.y-mainichi.co.jp/news/36620/