訪日した中国人は日本の「清潔さ」や「社会に存在する秩序」を称賛し、中国に見られないことを嘆く。では逆に、日本人は「日本では存在せず、中国には存在する何か」を羨むことはあるのだろうか。中国メディアの百家号はこのほど、
「中国人の視点」で考察した「日本人が羨ましく思うであろう、中国の特徴」を3つ紹介する記事を掲載した。
記事が紹介しているのは「必ずしも日本人が羨むもの」ではなく、中国人が考えた「日本人が羨むと思われる、中国の特徴」となっている。まず1つ目は「中国は果物の価格が安い」ことを挙げた。中国では「日本では果物の価格が
非常に高い」ということが広く知られている。旅行で訪日した中国人がその価格に驚き、中国で友人などに話して聞かせた結果、広まったのかもしれない。
中国ではスーパーや生鮮市場、さらには路上などさまざまなところで果物が売られていて、日本と比較すると確かに価格は安く、果物の種類も豊富だ。夏にはスイカが出回るが、中国では非常に安く、500グラム当たり1元
(約15円)を下回る価格で販売されていることも珍しくない。
続けて、2つ目として日本は街中にゴミ箱がなく、ゴミを常に持ち歩く必要があるのに対し、中国では「ゴミ箱が街のいたるところに設置されていて便利」だと主張し、これも「きっと日本人が羨むことだろう」と主張した。確かに
ゴミ箱がどこにでもある中国ではゴミを捨てるのが楽かもしれないが、日本人としてはそこまで羨ましいことではない。
また3つ目は中国では「マイカーを所有しやすい」ことを挙げた。近年は一部の都市で自動車の購入制限が行われているが、日本の都市部のように車庫証明がなければ車を所有できないわけでもないため、中国では
確かに車を所有しやすいかもしれない。だが、中国は駐車場不足が深刻化しているほか、朝夕のラッシュも深刻化しており、車を所有しやすいとしても車での移動は決して快適ではないのが現状だ。中国人の見解で
挙げた「日本人が羨ましく思うであろう、中国の特徴」は結局、いずれもさほど羨ましくないことばかりだった。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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