「裁判官を名乗ればモテると思った」 名古屋簡裁の職員が結婚詐欺 起訴内容認める
https://mainichi.jp/articles/20200723/k00/00m/040/039000c

 結婚の積立金名目で現金をだまし取ったとして詐欺罪に問われた名古屋簡裁事務官、星野佳彦被告(27)の初公判が22日、
名古屋地裁(西脇真由子裁判官)で開かれ、星野被告は「間違いありません」と起訴内容を認めた。

 検察側の冒頭陳述によると、星野被告は被害女性に対し、自分の職業を「裁判官の卵みたいなもの」と説明したという。
被告人質問で、星野被告は「裁判官を名乗った方がもてると思った。
女性から『金を払ってでも会いたい』と思われて自己肯定感を得たかった」と話した。

 さらに、裁判官と信じた女性が仕事内容などに関心を抱くと、星野被告は「自分自身のことを知ってほしいのに、人を職業で見ている」と憤り、
「うっぷんを晴らすために金をだまし取ろうと思った」と動機を説明した。
だまし取った金は「使ってしまうと女性の価値観を肯定したことになるので、受け取った日に捨てた」と述べた。