青森市は16日、同市に住む20代男性警察官が新型コロナウイルスに感染したと明らかにした。男性は青森県警警備部に所属。10日に感染が判明した派遣型風俗店に
勤める20代女性の濃厚接触者だった。県内で確認された感染者は31人となった。
市によると、男性は8日に風俗店の客として女性と接触していた。15日にせきや発熱、味覚障害などの症状があり、医療機関に緊急搬送された。抗原検査の結果陽性が判明し、現在入院している。
県警によると、男性は9〜10日は県警本部で勤務し、11〜13日は休暇、14〜15日は県警十和田署に出張した。勤務中は基本的に執務室で仕事をしており、
一般市民とは接触していないとしている。県警は男性と接触した職員21人を自宅待機とし、警備部のある本部4階を立ち入り禁止にした。体調不良になった職員はこれまでに確認されていないという。
10日に感染が判明した女性は茨城県在住。4日から仕事で青森市内のホテルに滞在していたものの9日に発熱があり、PCR検査の結果陽性が確認された。
市は風俗店から顧客名簿の提供を受け、利用者25人と従業員2人の計27人を濃厚接触者と特定した。男性警察官の名前は女性が勤める派遣型風俗店から提供を受けた顧客名簿に
記載されていたという。15日までに従業員を含む10人に検査を実施し、警察官以外は陰性が確認されている。
小野寺晃彦市長は「自分の体、家族を守るためにも心当たりのある人は保健所に連絡してほしい」と呼びかけている。【井川加菜美、江沢雄志、平家勇大】
https://mainichi.jp/articles/20200716/k00/00m/040/094000c