浦安鉄鋼団地協組の6月景況調査、「収益改善」3割強にとどまる
浦安鉄鋼団地協同組合の景況実感調査委員会がまとめた6月の景況実感調査(対象=144社、回答率=94・4%)によると、
5月実績に比べて収益(粗利)状況は「改善した」が35・2%だった一方で「低下」が28%。残り36・8%が「変わらず」だった。
「直近での最低レベル」が多かった5月との比較であり、実態は6月もコロナ禍の影響で販売不振と厳しい収益環境が続いたとみられるが、月次ベースでは10カ月ぶりに「収益改善」が「収益悪化」を上回った。
実働日数が増えたことを反映し、販売数量は5月に比べて「増加」が57・1%に対し「減少」が19・3%。売上金額は「増加」が57・4%に対し「減少」が19・1%だった。
鋼材販価(市況)は70・4%が「変わらず」だが「上昇」が3・7%なのに対し「下押し」が25・9%。依然として相場全体は弱基調が続いている。
足元の景況感は「平常」との見方が15・4%あるものの「不況感」が80・8%を占め「やや好況」の3・8%を大きく上回る。
3カ月後の景況予測については51・9%が「現状と変わらない」とみているが「さらに後退するだろう」は35・7%。
「好転するだろう」は12・4%。店売りマーケットにおける需要動向や景況情勢は秋口に向けても回復への期待は薄いようだ。
このほか、入出庫のトラック台数は「増加」が30%で「減少」が26・2%。加工設備の稼働率は「上昇」が30・7%で「低下」が24・6%。在庫数量は「増加」が15・2%で「減少」が34・4%。
https://news.yahoo.co.jp/articles/26e11c5aa2b721a6eecd4e2e33cd598401545635