作家・室井佑月氏は、イージス・アショア配備計画の停止を受けて、導入当時のことを振り返る。
そりゃあ、反発するよね。ミサイル発射後に切り離されるブースターが、落ちてくる可能性が否めないんじゃ(てか、戦争になったら、イージス・アショアが配備されている地域が真っ先に敵のミサイルに狙われるだろうしな)。
忘れられない出来事がある。2017年12月にイージス・アショアを導入すると安倍政権は閣議決定するんだけど、それに前後して、安倍首相やその応援団がテレビなどに出まくって、「イージス・アショアは絶対に必要なもの」といいまくっていた。
そのとき、テレビに出ていたあたしは、「破片が落ちたりしないのか?」と質問し、共演していた専門家に鼻で笑われ、その後、ネットやユーチューブで、「あんな無知な女を出すな」とか、さんざんいわれたのだ。
結局、時間を置いたら、あたしの質問はまっとうだったわけである。
もうこうなったら、「絶対に必要だ」と言い張った人たちの今の意見が知りたいよ。
室井佑月「絶対に必要だった?」
連載「しがみつく女」
室井佑月2020.7.9 07:00週刊朝日
https://dot.asahi.com/wa/2020070800014.html