猿尾滝の遊歩道復活 7年ぶり 落石対策終了

 「日本の滝百選」に選ばれている香美町村岡区日影の名勝「猿尾滝」で5日、落石対策工事の完成式が行われた=写真。平成25年春の落石事故以来、7年ぶりに猿尾滝へのアクセスが完全に復活した。

 猿尾滝は高さ60メートルの二段の滝(上段の落差39メートル、下段21メートル)で、昭和43年に県の名勝、平成2年に百選に選定された。

 しかし、上段付近からの落石で観光客が軽傷を負い、町は上段の滝に通じる遊歩道(約100メートル)を通行止めにした。町は昨年末から本格的な工事に着手し、上段の滝の遊歩道周辺に落石防止の柵やネットなどを整備した。


 この日は地元の日影区が完成式を行い、地区関係者のテープカットで猿尾滝の復活を喜んだ。西村一正区長は「本来の猿尾滝の姿に戻った。これから地元の観光振興に力を入れていきたい」と話した。
https://www.sankei.com/region/news/200707/rgn2007070015-n1.html