指導部批判の大学教授拘束 中国

 【北京時事】中国指導部を批判し昨年3月に停職処分を受けた北京の名門、清華大学の許章潤教授(57)が6日、警察に身柄を拘束されたことが分かった。

 許氏は処分後も新型コロナウイルス対応などをめぐり政権批判を繰り返しており、国内の異論を封じる狙いがあるとみられる。

 関係者によると、北京市郊外の別荘に滞在していた許氏は6日午前5時ごろ連行され、その後、警察から許氏の妻に拘束の事実を伝える電話があった。近隣住民の話では当時、別荘周辺には10台以上の警察車両が集まっていたという。

 許氏は2018年7月、インターネット上に発表した論文で、「個人崇拝に急ブレーキが必要だ」などと習近平国家主席の政治路線を痛烈に批判。今年5月に発表した文書では、新型コロナの感染拡大を招いた政治責任の追及や国民への謝罪を求めていた。 

https://news.yahoo.co.jp/articles/9456b79e4cbe24561f159dd4bd6af044c95a0365