新型コロナで右脚切断のブロードウェイ俳優、41歳で死去

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新型コロナウイルスの合併症のため右脚を切断したブロードウェイ俳優のニック・コルデロさんが現地時間5日、41歳で亡くなった。妻のアマンダ・クルーツさんがInstagramで発表した。

【画像】亡くなったニック・コルデロさんと家族

 4月から、米・ロサンゼルスにあるシダーズ・サイナイ医療センターで集中治療を受けていたニックさん。治療には人工心肺装置ECMOなどが使用されていたが、右脚に血栓ができはじめ、つま先まで血が巡らなくなる状態に。抗凝固薬を投与していたが、やむなく右脚を切断。昏睡状態だったニックさんは、5月に目覚めたものの、先日アマンダさんは、両肺の移植が望ましいと夫の現状を明かしていた。

 アマンダさんは「愛する夫が今朝、亡くなりました。彼は家族の愛に包まれ、歌や祈りと共に静かに旅立って行きました」と報告。「信じられないですし、苦しい。彼がいない人生なんて考えられない。胸が痛いです。ニックは明るい光でした。彼はみんなの友人で、話を聞いたり、助けることが大好きでした。立派な俳優でミュージシャンでもあります。彼は家族を愛し、父親でいること、そして夫でいることが大好きでした」と悲痛な思いをつづっている。

 ニックさんは、1978年カナダ生まれ。「ウェイトレス」「ロック・オブ・エイジズ」「ブロンクス物語」といった数多くのブロードウェイミュージカルに出演しており、2014年には「ブロードウェイと銃弾」でトニー賞にノミネートされた。