新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言下で新聞記者らと賭けマージャンをして辞職した黒川弘務・前東京高検検事長に19日、
法務省が退職金の支給手続きを行った。森雅子法相は閣議後の記者会見で、額は約5900万円になることを明らかにした。
法務省=本橋和夫撮影
森法相は会見で退職金の額について「プライバシーに関わる」として明言を避けたが、一般論と断った上で「東京高検検事長の
役職にある者が休業などがなく、勤続37年で自己都合により退職した場合、約5900万円になる」と述べた。
賭けマージャンの疑惑は週刊文春のウェブサイトが5月20日に報じた。黒川氏は検事総長から訓告処分を受け、同月22日に辞職。
国家公務員退職手当法は辞職した日から1カ月以内に退職金を支給すると定めており、6月21日が支給期限だった。自己都合で
退職すると、定年退官に比べてやや減額されるが、訓告処分は額に影響しない。【村上尊一】
https://mainichi.jp/articles/20200619/k00/00m/040/245000c