【ワシントン=海谷道隆】米国のトランプ大統領は15日、ドイツ駐留米軍を現行の3万4500人規模から、2万5000人に縮小する
計画を明らかにした。ドイツの国防費支出が不十分なことを理由として挙げた。
トランプ氏は、ホワイトハウスで記者団に「米国はドイツを守ることになっているが、ドイツは何年もの間、支払い義務を履行していない。
ドイツが支払うまで、米兵を削減する」と語った。米紙ウォール・ストリート・ジャーナルによると、削減計画は既に、ドイツ政府に通知されたという。
トランプ氏が問題視しているのは、ドイツが国内総生産(GDP)の2%を国防費に充てるという
北大西洋条約機構(NATO)加盟国の共通目標を満たしていない点だ。
ただ、同盟国を揺さぶるために駐留米軍の縮小カードを使う手法は、ドイツを含む同盟国側の不信感を高めることになりそうだ。
https://www.yomiuri.co.jp/world/20200616-OYT1T50178/