「官邸の金正恩(キム・ジョンウン)」と呼ばれている45歳の秘書官が安倍晋三首相の演説や主要政策を担当し、実勢力を持つ側近として浮上している。
東京の外交消息筋や日本のメディアの報道を総合すると、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長になぞらえた異名を持つ佐伯耕三首相秘書官が最近の新型コロナウイルス関連政策を推進し、影響力を広げているとのことだ。
日本の時事月刊誌「文藝春秋」最新号は、経済産業省出身の佐伯氏について「安倍首相の威光を笠に着て、年次が上の官僚に対しても、上から目線で叱りつける姿が目立つようになった」と伝えている。
同誌は「どことなく愛嬌があり、丸みを帯びた体とは裏腹に、強権を振りかざす態度で『官邸の金正恩』と呼ばれるようになった」と報じた。
佐伯氏は日本政府が466億円かけて全世帯に2枚ずつ配布したマスク配給政策の立案・実行を担当した。
この過程で、出身省庁である経済産業省の先輩官僚を激しくしっ責していたことが分かり、批判を浴びた。
このマスクは小さすぎて不良品が多く、「失敗」と評されているが、佐伯氏は依然として健在だ。
佐伯氏が安倍首相を批判する政治家たちにごう慢な態度を見せたことも批判されている。
2018年、希望の党代表だった玉木雄一郎氏=現:国民民主党代表=が国会で加計学園問題を追及した際、佐伯氏が『違う』などと野次を飛ばしたという。
これは異例なことで、日本の政界の注目を集めるきっかけになった。
加計学園問題は安倍首相が自身の友人である加計学園理事長の傘下大学に獣医学部を新設するために影響力を行使したという疑惑だ。
http://www.chosunonline.com/m/svc/article.html?contid=2020061380004