HDD378個どこへ 前代未聞の流出、全容いまも不明
6/9(火) 20:03配信 朝日新聞デジタル
神奈川県庁で使われていたハードディスク(HDD)が流出した事件で、窃盗罪に問われた処分請負会社「ブロードリンク」の元社員
高橋雄一被告(51)に対し、東京地裁が9日、執行猶予付きの有罪判決を言い渡した。
懲役2年執行猶予5年(求刑懲役2年)の判決を言い渡した品川しのぶ裁判官は「記録媒体の内部情報が漏洩(ろうえい)し、神奈川
県庁や他の処分依頼者に大きな不安感を与えた」と指摘した。
■情報流出の全容はどこまで明らかになったのか。
県は、外部の専門家を交えた再発防止策検討チームを立ち上げた。5月までに会議を計4回開き、記憶媒体を処分する際の原則
などを話し合ったが、事件の検証など、実態解明に向けた動きはなかった。県幹部は「再発防止策とは異なるので、一切話し合って
いない」と説明する。県が回収したHDDに記録されていた個人情報の内容も分かっていない。事件の証拠として県が警視庁に提出
したためだ。ただ、HDDにマイナンバーを含む情報が保存されていれば、国の個人情報保護委員会に報告する義務があるが、
県庁内からは「ネットに流出していないのに(検証が)必要なのか」との声もある。
回収した18個を除く378個のHDDが適切に処分されたのかどうか、県は今も把握できていない。
朝日新聞社
https://news.yahoo.co.jp/articles/03a8929eed8387e1285bfe5071eadac7f5fe1dd2