南アフリカの学校の合唱コンクールで10代の女子生徒たちがほぼ裸で歌ったり踊ったりする
動画がネット上で拡散し、南ア政府と伝統主義者らとの対立に発展している。政府は
5月31日、コンクール主催者への憤りを表明するとともに、事実関係の調査を命じた。

 問題の動画では、腰布で局部だけを隠した合唱隊の女子生徒たちが胸もあらわに歌い踊りながら
、むき出しの尻を振っていた。

 アンジー・モチェハ(Angie Motshekga)基礎教育相は、「10代の少女たちを舞台の上で裸で踊らせ
たことを強く非難する」との声明を発表。「教育者として全く不適切だ。10代の少女たちをこのような形で
の搾取にさらすなどという愚かなまねをしてはならない」と苦言を呈した。

 南部アフリカの伝統芸能では、部分的に肌をさらすことは珍しくない。たとえば、伝統的な王の前で
純潔の乙女たちが上半身裸で踊る儀式「リード・ダンス(Reed Dance)」は、少女たちに婚前交渉を思
いとどまらせる狙いがある。

 問題の合唱コンクールが開かれたのは、東ケープ(Eastern Cape)州の学校。合唱隊を指揮した
アシブ・イバナ(Asive Yibana)氏は、現地紙ディスパッチ(The Dispatch)に「私たちはコサ(Xhosa)人
の伝統を誇りに思っている」と述べ、女子生徒たちの判断を擁護した。

https://www.afpbb.com/articles/-/3176794