ドイツ最大の日刊紙ビルトが「全世界に広まった中国のヒット商品はコロナウイルス」とからかい、中国の習近平・国家主席に対しては「コロナが近くあなたを政治的に滅亡させると信じる」と激しく批判した。

 ビルト編集長のユリアン・ライヘルト氏は17日(現地時間)、ビルトの公式ユーチューブに習主席に向けた公開書簡をアップした。「親愛なる習近平主席へ」という
題目の動画に登場した彼は「あなたは中国発の伝染病で中国が強くなることを願っているが、しかしこれはあなたの個人的な権力強化することに用いられることはない」
と非難した。1952年に創刊されたビルトは販売部数140万部で、ドイツ国内では圧倒的1位の日刊紙だ。

 およそ3分12秒のこの動画でライヘルト編集長は「あなたとあなたの政府はコロナがヒト・ヒト感染する事実を随分前から知っていたが、世の中には知らせなかった」として「なぜ毒性実験を政治犯収容所のように安全に行わなかったのか」と皮肉った。
習主席に「監視がなければあなたは国家主席にはなれない」「全ての市民をはじめとして、あらゆることをモニタリングしているのに、コウモリのスープが販売される売り場はなぜ監視しなかったのか」
と批判した。さらに「全世界で悲しんでいるコロナ犠牲者たちの夫や妻、息子や娘、両親たちに一回くらいは説明すべきではないのか」と声を荒らげた。

 今回の公開書簡は、最近ビルトが報じた記事に対してベルリン駐在の中国大使館が抗議したことへの回答だ。ビルトは先日、中国政府にコロナ感染拡大の責任を問い、巨額の経済的損失をどうやって保障するのかを問う記事を掲載した。
これに対して中国大使館はビルトに対し「扇動的な報道を行っている」と反論した。

 今回の公開書簡が報じられると、ベルリン駐在の中国大使館は直ちに声明を出し「名誉毀損(きそん)が含まれた扇動的報道」として「中国は新型コロナ伝染病の発病後、公開的かつ透明で責任感のある姿勢で対処してきた」と主張した。

キム・スギョン記者

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チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版 2020/04/20 11:59