那覇バス(那覇市)に勤める60代の男性運転手がバスの乗客に不適切な対応をしていたことが8日、利用客と家族らへの取材で分かった。那覇市内に住む50代女性とその息子(18)が
6日に同市内で路線バスを利用した際、乗車時の支払いに手間取った女性に対し、運転手が「早くしろ」「いいから行け」などと強い口調で対応した。那覇バスの担当者は「運転手の
対応は非常にまずかった。強く注意指導をしたい」と述べた。

 女性は数年ぶりにバスを利用したため、運賃が値上げされていたことを知らず、乗車時の支払いで手間取った。運賃を聞いたが運転手から「見れば分かるだろ」
「時間がないから早くしろ」と強い口調で言われた。当時、車内には4〜5人の乗客がいた。

 女性の息子は中等度の知的障がいがあり、通勤のためにバスを利用している。女性は「もし息子が同じことを言われたら怖がってバスに乗れず、
仕事に行けなくなる。安心して利用できるように接客を改善してほしい」と訴えた。(琉球新報)

https://mainichi.jp/articles/20200509/rky/00m/040/016000c