【台北=矢板明夫】
中国共産党体制などを批判する書籍を販売したため閉店に追い込まれた香港の「銅鑼湾(どらわん)書店」が25日、台北市内で営業を再開する予定だ。
だが、直前になり「店名の変更」を求める弁護士の書簡が届き、店長の林栄基氏が暴漢にペンキをかけられる露骨な妨害活動が相次いだ。
台湾の治安当局は「中国共産党に近い勢力が関与している可能性がある」とみて捜査を始めた。
関係者によると、同書店が今月上旬に「25日オープン」の案内を台湾のメディア関係者に送ったところ、20日になり「銅鑼湾書店」の名称使用の取りやめを求める弁護士の書簡が届いた。
3月に台北郊外の新北市で登記した「銅鑼湾書店有限公司」から依頼を受けたといい、類似する店名の使用は「権利の侵害」だと主張した。
林氏は支持者らに相談した上で「中国による妨害活動」と判断し、書簡を無視することを決めた。
https://special.sankei.com/a/international/article/20200424/0001.html