「県外在住の皆様、沖縄が大好きで、来沖を予定されている方もいらっしゃるかと思いますが、
愛する沖縄を守るため、どうか今は来沖を我慢して、それぞれの地域で、家庭でお過ごしください」。
新型コロナウイルスの感染拡大を巡り、沖縄県の玉城(たまき)デニー知事は24日の記者会見で、
ゴールデンウイーク(GW)中の沖縄発着の航空便の予約が一定数あることに対し、
「今は平常時ではない。GW期間中の移動は厳に慎んでいただきたい」と呼びかけた。

 沖縄県では24日までに133人の感染者と4人の死者が出ている。3月下旬の春休み時期などに
首都圏や近畿圏などで感染した人が沖縄県内に入り、感染が広がったとみられ、
玉城知事は3月26日に県民向けに不要不急の県外への旅行の自粛を、4月8日には県外の人々に
来県の自粛を求めた。GWを控えた4月20日には県独自の「緊急事態宣言」を発表し、
沖縄本島と離島、離島と離島の間の移動についても緊急の場合を除いて控えるよう求めた。

 一方、4月22日に航空会社が発表したGW期間中(4月29日〜5月6日)の国内線の予約状況をみると、
沖縄と県外を結ぶ便と県内空港間の便の予約が、JAL・JTAグループで計2万6941人分、
ANAで計3万104人分入っている。いずれも前年比では約9割減だが、一定の人の移動が見込まれる。

 玉城知事は24日午前の定例記者会見で「従来であれば、GWは人の往来で国内各地がにぎわうが、
今は平常時ではないという認識を持っていただきたい。国も県も、県境をまたいでの移動はおやめくださいと伝えている。
厳に慎んでほしい」と求めた。さらに午後の記者会見でも「愛する沖縄を守るため、どうか今は来沖を我慢して、
それぞれの地域で、家庭でお過ごしください」と重ねて呼びかけた。【遠藤孝康、竹内望】

https://mainichi.jp/articles/20200424/k00/00m/040/166000c