韓国のムン・ジェイン(文在寅)大統領の支持率は、新型コロナウイルスへの対応が評価されて62%となり、1年半ぶりに60%台まで上昇しました。

韓国の世論調査機関「韓国ギャラップ」は、23日までの3日間、1000人を対象に行った世論調査の結果を、24日発表しました。

それによりますと、ムン・ジェイン大統領を「支持する」と答えた人は先週より3ポイント上がって62%となりました。ムン大統領の支持率が60%台まで上昇したのは1年半ぶりです。一方、「支持しない」と答えた人は先週より3ポイント下がって30%でした。

支持する理由としては55%が新型コロナウイルスへの対応を挙げていて、これまでにおよそ59万件のPCR検査を行うなど対策を進めた結果、1日当たりの新たな感染者がこのところ10人前後にまで減少していることが評価されています。

韓国では先週投票が行われた総選挙で、ムン大統領の高い支持率を背景に与党が過半数の議席を得て圧勝したばかりで、残る任期が2年のムン大統領は一定の求心力を維持しながら国政運営を進めていく見通しです。

ただ今回の世論調査では、向こう1年間の景気の展望について「悪くなる」と答えた人が53%に上っていて、今後顕著になる実体経済への影響をどれだけ抑えられるかが喫緊の課題です。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200424/k10012403211000.html