宇宙飛行士が地球に帰還、パンデミック宣言後初
【4月18日 AFP】米航空宇宙局(NASA)の宇宙飛行士2人とロシアの宇宙飛行士1人が17日、
国際宇宙ステーション(ISS)から無事帰還した。3月に世界保健機関(WHO)が新型コロナウイルスの
パンデミック(世界的な大流行)を宣言して以来、初めての帰還となった。
NASAのアンドリュー・モーガン(Andrew Morgan)、ジェシカ・メイヤー(Jessica Meir)両飛行士と
ロシアのオレグ・スクリポチカ(Oleg Skripochka)飛行士は、グリニッジ標準時(GMT)17日
午前5時16分(日本時間同日午後2時16分)にカザフスタン中部に帰還した。
モーガン氏は昨年7月から、メイヤー氏とスクリポチカ氏は昨年9月からISSに滞在していた。
通常とは異なり、NASAとロシア国営宇宙開発企業ロスコスモス(Roscosmos)は、3人を乗せて
パラシュートで降下するロシアの宇宙船「ソユーズ(Soyuz)」の帰還カプセルのライブ映像を公開しなかった。
ロスコスモスは「疫学的状況に伴う技術的な制約のため」と説明した。
着陸現場からの映像によると、マスクとグローブを着用した地上スタッフらが「ソユーズMS-15」カプセルから
飛行士らを降りさせた。
昨年10月にNASAのクリスティーナ・コック(Christina Koch)飛行士と史上初の女性のみによる宇宙遊泳を
行ったメイヤー氏は、地球への帰還前にISSから報道陣に対し、地球上ではフィジカル・ディスタンシング
(物理的な対人距離の確保)という新しい文化が生まれており、家族や友人との抱擁を控えるのはつらいだろうと話し、
「ここよりも地球上のほうが孤独を感じるだろう」と語っていた。
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https://www.afpbb.com/articles/-/3279161