新型コロナ感染拡大でカミュの名作が異例の大ヒット 書店では「1人1冊」のお願いも
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新型コロナウイルス感染拡大を受けて、フランスのノーベル文学賞作家アルベール・カミュ(1913〜1960)の代表作『ペスト』(宮崎嶺雄訳、新潮文庫)への関心が高まっている。書店からの注文が増え続けており、2月以降だけで7回15万4000部を増刷、このほど100万部を突破し、累計発行部数は104万部となるなど、注目が集まっている。ORICON NEWSでは新潮社を取材し、異例のヒットの反響について聞いた。

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 同書は『異邦人』に次ぐカミュ2作目の小説。当時フランス領だったアルジェリアのオラン市でペストが発生し、封鎖された孤立状態のなかで、ペストという目に見えない敵、人間性を蝕(むしば)む不条理に直面した市民たちの戦いを描いた作品となっている。1947年にフランスで刊行されるや熱狂的に迎えられ、各国で翻訳されベストセラーとなった。