アメリカで、マスクに対する考え方がいよいよ変わり始めた。
 ロサンゼルス市長やニューヨーク市長が、すべての市民に対し、外出する際は布マスクをするよう発言したのだ。
マスクをする文化のなかった欧米にとって、これは大きな転換だ。

 これまでマスクは医療従事者や感染者がするもので、健康な人間には必要ないというのが、CDC(米疾患予防センター)や政府、WHO(世界保健機関)の立場。

 しかし、4月1日にCDCが「新型コロナは症状を自覚する1〜3日前に他人に感染させる可能性が高い」と発表。
無自覚のうちにウイルスを撒き散らしてしまうことから、マスク議論が過熱し、症状のない人もマスクすべきだという動きが出始めた。

 カリフォルニアの保健当局は、1日にフェイスカバーに関するガイドラインを出し、鼻と口を覆うことを推奨。
ただし、これまで言われている手洗いや、人と1.8メートル以上の距離を取る指針に替わるものではなく、すべてを同時におこなうことで効果があるとしている。
テキサス州では、マスクなしで外出した場合、最高1000ドルの罰金を課す方針だ。

中略

日本では、国民全世帯に2枚のマスクを配るという政策が大きな批判を浴びている。
アメリカでも、「アベノマスク」という言葉や、サザエさん一家が2枚のマスクを共有する絵とともに、面白おかしく伝えられている。

 しかし、安倍首相の発言をよく聞けば、月6億枚の供給を実施した後に月7億枚の供給を確保。
さらに医療機関にはサージカルマスクを1500万枚、高齢者施設・障害者施設・小中学校にも順次支給する予定で、そのうえさらに1億枚を国民に配布するのだという。
外出制限で品薄のマスクを探し回ることもできない今のアメリカから見たら、とてもうらやましい限りである。

アメリカで「外出時にはマスク着用」始まるも…「在庫がない!」
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200403-00010003-flash-peo