炎上の理由は、最終回と同時に突如発表された数々のメディアミックス。
「書籍化決定」「映画化決定」「グッズ・イベントなど続々」の告知が流れ、「いきものがかり」とのコラボムービーも公開された。

 あまりに鮮やかなタイミングにネット民からは「最初から商売ありきだったのか」などの声が上がり、さらに「作者は電通と関係していた」などと書き込まれた。
つまり個人が細々とやっていたほのぼのマンガが、実は大手資本や広告代理店による壮大な仕掛けだったと疑われたわけだ。

中略

■“アンチ商業主義”ファンを刺激

しかし“嫌儲(けんちょ)”などのネットスラングがあるように、炎上の背景には、ネット上でマネタイズすることへの反感もあったようだ。

「“コミケ(コミックマーケット)”などにも昔からありましたが、『アンチ商業主義』のような一定の心情を持つマンガファンはいるんですね。
しかし今作は、フリーの
作家がSNSでどのように作品を発表しビジネスにつなげていくかの教科書と言えるでしょう。
死とは程遠い愛らしい絵柄と淡々とした展開で、カウントダウンが続けば、そりゃあ興味をそそりますよ。
“100日”という期間もネット上では長いほうで、絶妙でした」(竹熊氏)

見事なお手並みで、死んだワニくんは今後も書籍や映画で生き続けることになった。

「100日後に死ぬワニ」炎上騒動の波紋…“アンチ商業主義”ファンを刺激
https://www.excite.co.jp/news/article/Gendai_620770/