(ブルームバーグ): 米複合企業ゼネラル・エレクトリック(GE)の元会長兼最高経営責任者(CEO)、ジャック・ウェルチ氏が死去した。84歳だった。
経営効率化を推進し、GEを世界最大クラスの企業に育てた同氏は、数世代にわたってビジネスリーダーに影響を与えた。
ウェルチ氏の元秘書が2日、同氏の死去を確認した。
単刀直入な発言スタイルと手を抜かないコスト削減は、同氏に「ニュートロン(中性子爆弾)・ジャック」の異名を与えた。同氏を師と仰ぎ、世界的な有名企業のリーダーに成長した経営者は少なくない。
ウェルチ氏は1999年、フォーチュン誌に「20世紀最高の経営者」と評された。CEOを務めた20年間に、GEの株価は3000%近く上昇した。引退後にGEでは不正会計問題が浮上。
90年代に力を入れた金融分野への参入が裏目に出て、後にGEを破滅寸前に追い込むなど、同氏のレガシー(遺産)には汚点も残った。
原題:Jack Welch, Much-Imitated Manager Who Remade GE, Dies at 84 (2)(抜粋)
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