新型コロナ韓国感染拡大の火種「新天地イエス教会」とは?

韓国で新型コロナウイルスの感染が急拡大している。2月28日までに感染者は2000人を超え、死者は13人に上っている。

■日本も入国拒否
日本政府は、とりわけ感染が深刻な南東部の大邱市と隣接する慶尚北道清道郡に滞在歴のある外国人の入国拒否に踏み切った。
大邱市を活動拠点にする新興宗教団体「新天地イエス教会」の集団感染が引き金になったからだ。

18日に新天地の女性信者(61)の感染が確認され、他の信者にも広がっていることが判明。
清道郡でも大量感染が確認されている。感染者が急増した2月中旬時点では、半数以上が新天地の信者とその家族だった。

中国の布教拠点が武漢市にあり、密閉空間で多くの信者が礼拝しているため拡大したとみられている。

新天地は異端の教団とされる。1984年に教祖の李萬煕氏が自らを「キリストの再臨主」などと称して創設。
ターゲットの人物を3人がかりで入信するよう説得したり、既存の教会をまるごと乗っ取るような荒っぽい手法を使ってきた。
「韓国の宗教専門テレビでは元信者が『山動かし』という手口を紹介しています。
 既存のキリスト教会の長老を抱き込んで現在の牧師への不満を告げ口し、最終的に牧師を追い出す行為。
 これを『犬を追い出す』と呼びます。その後は新天地の牧師が入り込んで教会を乗っ取る。
 あるいは教会の資産を売って自分たちの資金にするのです」(宗教研究家)

こうした手口で新天地は急成長し、韓国国内の信者は約25万3000人。
日本でも東京・新大久保に拠点を構えているそうだ。
国際ジャーナリストの太刀川正樹氏が言う。

<続く>

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