「最安料金487万円」、横浜発世界一周クルーズ中止せず予定通り出港へ
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200222-00010000-wedge-soci

新型コロナウイルスの感染者が増え続ける中、日本郵船グループの郵船クルーズが運航している大型クルーズ客船「飛鳥II」(乗客872人)は、3月に予定している日本周辺のクルーズツアーを中止せず行う。
また4月2日に出発予定の103日間の世界一周クルーズについても、現段階では、乗船日より14日以内に香港・マカオを含む中国への渡航歴がある、
同日以内に発熱(37.5度以上)などがあった場合は乗船を断る一などの一定の条件をクリアした人のみ乗せる。

乗船中に体調不良になった場合は、船医の診断によっては隔離か寄港地での下船もあり得るとしている。
運航会社に対して、国土交通省や厚生労働省からツアー中止を求める要請などは現時点では来てないようだが、
100日以上の長期間にわたり船内という密室状態にいることのリスク判断が問われそうだ。

■あこがれの世界一周

外国船籍の「セレブリティミレニアム」や「ノルウェージャンスピリット」といったクルーズ船は5月のゴールデンウィークに日本への寄港を予定していたが、コロナウイルスへの感染拡大を警戒して、すでに寄港中止を発表している。

「飛鳥II」の3月スケジュールは19日に横浜港を出発して2泊3日で清水(静岡県)を回るコースなど短期間の6コースを発売していた。
このツアーは国内だけで短い期間なので、感染リスクは少ないが、問題となるのが予定している世界一周クルーズだ。

この時期に隔年か5年に3回ほど行われており、富裕層向けのあこがれの人気ツアーで、中高年層のリピーターが多い。
リピーターの中には、世界一周ツアーに乗船しているときに、
1年先の一周ツアーを予約する人もいるそうで、ツアー経験した乗客によるクラブもあるほどだ。

航行ルートは、横浜港を起点に神戸港で乗客を乗せて、シンガポールなどに寄港し、スエズ運河を通り、地中海に入りナポリなどに寄った後、
ロンドン、ニューヨークを経由してパナマ運河を通過してホノルルに立ち寄って帰国するという長旅になる。