野党が新型肺炎で国会休戦論 与党「遅延戦術」と批判

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、野党から21日、国会の休戦論が上がった。
クルーズ船で感染した厚生労働省職員が橋本岳副大臣らと接触したとして「国会が感染源になってはならない」と主張。
これに対し、月内の2020年度予算案の衆院通過を目指す与党は「遅延戦術だ」と批判した。

 立憲民主党の安住淳国対委員長は21日、自民党の森山裕国対委員長と会談。
加藤勝信厚労相や橋本氏らの感染の有無を早急に検査するよう要求した。
安住氏は記者団に「陽性になったら国会審議を続けることは許されない」とし、
国民民主党の原口一博国対委員長は「国会の一時休会も議論しなければならない」と語った。

 自民党幹部は「審議先延ばしが目的なら稚拙だ」と指摘。公明党幹部は「国会が仕事を放棄したと言われる」と述べた。
菅義偉官房長官は記者会見で「橋本氏らは濃厚接触者に該当しない」と、検査に消極的な考えを示した。

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