海温上昇で「生きゆで」に… NZで最大50万個の貝死ぬ
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【AFP=時事】ニュージーランドの海岸で、海水温の異常上昇により最大50万個のイガイ(ムール貝)が「生きたままゆでられた」状態となり死んでいるのが見つかった。海洋専門家らは、気候変動との関連を指摘している。
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イガイの大量死は、オークランド(Auckland)在住のブランドン・ファーガソン(Brandon Ferguson)さんが今月、北島(North Island)の北端近くにあるマウンガヌイブラフ(Maunganui Bluff)ビーチで発見した。
ソーシャルメディアに投稿された動画には、ほぼひざの高さまで貝の死骸が積もった潮だまりを歩きながら、「どれも死んでいる。何も残っていない」と驚きを表明するファーガソンさんの様子が捉えられている。
ワイカト大学(University of Waikato)の海洋生態学者、クリス・バターシル(Chris Battershill)教授によれば、ザルガイなどの二枚貝でも近年同じような大量死があったという。
同教授はAFPに対し、これらの大量死に共通しているのは「多くの日照があり、海が静かな状態が長期間にわたり続く、非常に高温な状況」とみられると説明。「高温によるストレスと、水の動きがないために動物が酸素不足になる要素が合わさり、動物はやがて死ぬ。要は、生きたままゆでられるということ」と語った。
同教授は、この極限状態の発生はまれであり、「気候変動と関連しているか(と問われれば)、私はしていると思う」と述べた。