■日本へ出張するたびに専用タバコを“爆買い”

 「とにかくかっこいい」と嬉しそうに手にしているのは加熱式タバコ「アイコス(iQOS)」。日本向けのシステムやアプリ開発をする会社を経営する中国人の張さんは、日本へ出張するたびに専用タバコを“爆買い”しているという。
 実は、アイコスは中国では販売されておらず、品薄になった昨年始めなどは、日本での購入価格の2倍ほどの高値で売られていた。

 張さん曰く、経営者同士での会合などでアイコスは洗練されたスタイリッシュさで注目の的となり、オレもオレもと中国人富裕層の愛好者を増やしているという。中国人は見た目のメンツを重視するので、中国では売られていないアイコスは、彼らのメンツを満たしてくれる恰好のアイテムなのだろう。

 経済発展が加速し始めた90年代終わりでも成人男性の喫煙率が8割を超えていた、という新聞記事が確認できる中国では、高度成長が一段落したこの10年での健康志向の高まりから喫煙率が急激下がっている。

https://www.sankeibiz.jp/econome/news/200207/ece2002070700001-n1.htm