「望月記者は指させない」…事実に反するツイート拡散 菅長官会見巡る異常事態
2020年2月6日

菅義偉官房長官の定例記者会見を巡って、昨年12月下旬以降、質問が出尽くさないうちに
会見が終了するケースが相次いでいる。
新型コロナウイルスの感染拡大や「桜を見る会」に関する質問が急増したうえ、
菅氏の通常国会での拘束時間が長くなって会見に割ける時間が限られたことが要因だ。
しかしこの余波で、一部の記者を排除しているのではないかという臆測がSNS上で発信され、
事実に反する「つぶやき」が拡散される事態になっている。

(中略)

内閣記者会所属の東京新聞記者によると、東京新聞の社内で望月氏のツイートが問題視され、
上司が削除を求めたが、望月氏は応じなかった。
東京新聞側は当該ツイートに関する社としての見解を各社に示す意向を伝えていたが、2月4日までに対応しなかった。
毎日新聞の記者が5日、問題のツイートの削除を直接求めたが、望月氏は「会社を通じてください」とだけ述べた。
毎日新聞は東京新聞編集局に対しても、削除に応じられない理由や編集局としてもツイート内容が
事実と考えるかについて質問状を送ったが、5日午後5時までに回答はなかった。
東京新聞編集局は「社内での調整もあり、回答する意思はある」としている。
ネット上では望月氏のツイートを引用する形で、事実関係の裏付け取材を怠った情報が拡散している。
野党議員が引用する例もある。
また望月氏と同様に記者会側に事実関係の確認をしないまま、「質問外し」などと見出しをつけ、
虚偽を含む記事を発信しているケースもある。

https://mainichi.jp/articles/20200205/k00/00m/010/390000c