新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、厚生労働省は2月上旬にも、同ウイルスに
感染した疑いがある人を診察する「帰国者・接触者外来」を全国に設置することを決めた。

国内で中国湖北省武漢市への滞在歴がない感染者が確認されており、感染の疑いのある人を
診療体制の整った医療機関に確実につなぐ狙いがある。外来では、他の病気の患者とは別の
診察室を用意し、職員も感染予防を徹底する。

外来の対象は、現時点では
〈1〉発熱(37・5度以上)と呼吸器症状がある
〈2〉2週間以内に湖北省を訪れたか、同省への滞在歴があり、自身と同様の症状がある人と接触した――の両方に該当する患者。

厚労省は、都道府県に対し、都道府県内を複数の地域に分けた「2次医療圏」335か所ごとに
1か所以上、医療機関に外来を設けるよう求めている。

受診に迷う市民からの問い合わせに答え、外来につなげる「帰国者・接触者相談センター」を
全国の472の保健所内などに設けることも求めた。その他の相談は、厚労省の電話相談窓口
((電)03・3595・2285、午前9時〜午後9時)で受け付ける。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200204-00050034-yom-hlth