ドイツのツーリング・カーレースの最高峰DTMが日本に上陸、日本で最も人気のある
スーパーGTのマシンと同じ舞台で戦った。2日間に亘る夢の競演は本場さながらの
超白熱したものだった。
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(中略)
日本にやってきたDTMマシンは全部で7台。残念ながら2019年から参戦を開始した
アストン・マーティンは来日しなかったものの、4台のアウディと3台のBMWがグリッドに並んだ。
レースは1回以上のタイヤ交換が義務付けられた55分+1周のレースを土曜と日曜に
1回ずつ行うというDTM形式を採用。タイヤは全車がDTMのコントロール・タイヤである
ハンコックを履く。
レースは期待通りの大熱戦だった。
初めてDTMを見たとき同様、隙があれば場所を問わずどこでも攻めてくる。
コース幅の広い富士では3台どころか4台が並んでコーナーへ進入することも……。
とくに圧巻だったのは"インディ方式"のローリングスタート。
DTMの再スタート時にも採用されているのだ。
15台のスーパーGTマシンを加えた22台が2列縦隊で前後左右の車間をギチギチに
詰めた状態でスタートし、1コーナーになだれ込む。この迫力は半端ない。
ペース・カーが導入されたおかげで土曜と日曜で計5回のインディ・スタートが
行われたが、その度に観客は総立ち。
耐久レースの色合いが強いいつものスーパーGTとは違ったスプリント・レースの
迫力にお客さんは酔いしれたに違いない。
DTMは日本のレースに新たな息吹をもたらしたはずだ。
https://www.afpbb.com/articles/engine/3262480