【カイロ=酒井圭吾】トルコの検察当局が、配達用のピザに唾を吐きかけて客に届けたアルバイトの男に、最大懲役18年を求刑した。
トルコでは、重罪のテロ関与罪でも懲役は最大15年で、異例の厳罰姿勢に注目が集まっている。
トルコのDNA通信などによると、配達人はトルコ北西部イスキシヒルで2017年、届け先のアパート敷地内で商品のピザに唾をかけ、そのピザを客に届けた。
アパートの監視カメラが犯行の様子を捉えていたことから、逮捕された。
検察当局は今月、人の生命に危険を与えた罪として最大15年、ピザ店の財産を損なった罪として最大3年を求刑した。
男の動機は不明だが、自分の携帯電話で犯行を「自撮り」していたことが明らかになっている。
飲食店の従業員らが動画投稿を目的に不適切行為を行う「バイトテロ」がトルコでも社会問題化しており、司法当局としては、厳罰求刑で社会に警告を与える狙いがあるとみられる。
https://news.livedoor.com/lite/article_detail/17732369/