【ニューヨーク時事】国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチ(HRW)は14日、新疆ウイグル自治区でのウイグル族への
不当な拘束や、香港の自由なデモへの抑圧など中国の人権状況について「過去数十年で最も広範囲で残酷な弾圧」と
非難した。その上で中国が「拡大する経済的影響力を行使し、世界で(対中)批判を沈黙させ、(中国人権問題を追及する
国連やNGOなど)国際的な人権体制に対し最も厳しい攻撃を仕掛けている」と警告した。

 HRWは14日、各国の人権状況に関する年次報告書を公表し、特に人権問題に対する「中国の国際的脅威」を
取り上げた。HRWのロス代表はもともと香港で記者会見を予定したが、入境を拒否されたため、同日、ニューヨークの
国連本部で会見を開いた。しかし終盤になって中国国連代表部の外交官が突然登場し、「(報告書は)偏見や作り話に
満ちている」と拒絶。皮肉にもHRWが指摘した懸念がその場で展開されることになった。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020011500534&;g=int