IR・統合型リゾート施設の事業をめぐって秋元司衆議院議員が逮捕された汚職事件で、
贈賄側の中国企業は日本に違法に送金した疑いで内部調査を行うとともに、
CEO=最高経営責任者が一時的に役職を退くことを明らかにしました。

IRなどを担当する内閣府の副大臣だった衆議院議員の秋元司容疑者は、IRへの参入を
目指していた中国企業の「500ドットコム」側から3年前、現金300万円の賄賂を
受け取ったなどとして収賄の疑いで逮捕されたほか、企業の元顧問と日本法人の元取締役の
3人も贈賄の疑いで逮捕されました。

関係者によりますと、元顧問らは海外から航空機で1000万円を超える現金を日本に持ち込み、
一部を賄賂として渡したとみられています。中国企業は5日までに株主向けに声明を出し、
「違法な送金の疑いと、逮捕された3人が果たした役割を内部調査するため、
特別調査委員会を設けた」と明らかにしました。

そのうえで公正な調査を確保するため、先月30日以降、調査結果が出るまでの間、
潘正明CEOは役職を退くということです。

また、陳旭東会長が辞任したことも明らかにしましたが、事件との関わりについては触れていません。

汚職事件をめぐっては東京地検特捜部が調べを進めていますが、今後、会社側の調査で
資金の流れがどこまで明らかになるかも注目されます。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200105/k10012235891000.html