第96回東京箱根間往復大学駅伝競走・復路(3日、神奈川・箱根町−東京・大手町、109・6キロ)は青学大が2年ぶり5度目の総合優勝を果たした。
大会前に“やっぱり大作戦”を掲げ、王座奪還に挑んだ原晋監督(52)は
「もちろん“やっぱり指数”は500%! 大成功でしょう」と2位に終わり5連覇を逃した昨年の悔しさを晴らした格好。
「陸上が野球やサッカー、ラグビーなど他競技と伍(ご)していけるように、僭越(せんえつ)ながら
さまざまなメディアに出て発信させていただいている。前回負けたことで、私のやり方や主張を全て否定する人もいたと聞きますが、
決して間違いではなかった」と胸を張った。
同大の躍進とともに駅伝のみならずスポーツ全体、教育問題にも一家言持つカリスマ指導者として地歩を固めてきた。
今回の戴冠で陸上界の風雲児は、一大学の陸上指導者では“役不足”となりつつある。
かねてからの持論である箱根駅伝の全国化や、発着地点を新国立競技場とすることなど
改革案を披瀝(ひれき)した原監督の関心分野は、教育や地域振興など多岐にわたり、政界進出を待望する声もある。
原監督の地元・広島県は“ポスト安倍”の一角として名前の挙がる岸田文雄政調会長の地盤でもある。
地元財界関係者は「知名度も好感度も高い原監督は最高の候補者になりえる」と大きくうなずく。指揮官の関心分野は政治と親和性が高いことは間違いない。
政治への関心をストレートに直撃すると、原監督は「総理大臣にでもならせてくれるの?」とニヤリ。
「政治は人に求められないと行けない世界。声を掛けられたら考えたいけど、今のところそういう声は掛かってないですよ」と、
まんざらでもなさそうな笑顔を浮かべながら、意味深な発言を続けた。
2017年の自民党大会には特別ゲストとして招かれ、独自の地域経済振興策を提言したこともある。
夕刊フジ新春特別号のインタビューで安倍晋三首相は、年明け早々の衆院選断行も視野に入れていることを明かしたが、
陸上界のカリスマが次なる世界へ羽ばたく日は来るのか。(片岡将)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200104-00000001-ykf-spo
1/4(土) 16:56配信