クリスマスイブに大規模火災 住宅150棟全焼 チリ
クリスマスイブの24日、南米のチリで150棟の住宅が全焼する大規模な火災がありました。チリは人口の8割がカトリック信者で、年に1度の祝いの日に突然、住む家を失った悲しみが広がっています。
チリ中部の観光地として知られるバルパライソで24日、森林火災が発生し、周辺の住宅に燃え移って瞬く間に住宅街に広がりました。
一帯の住民は避難して無事でしたが、チリ政府によりますと、およそ150棟が全焼したということです。
南半球のチリはいま夏を迎えていて、高温で乾燥した天候と強風の影響で急速に火災が拡大したとみられています。
チリは人口の8割がカトリック信者で、クリスマスイブのこの日、住宅街は年に1度のお祝いのにぎやかな雰囲気に包まれていたということで、そのさなか突然、住む家を失った男性は「とてもひどい。クリスマスは煙に包まれてしまった」と話していました。
火災が起きたバルパライソは、色とりどりの住宅が建ち並ぶ歴史的な美しい町並みで知られ、ユネスコの世界遺産に登録されていますが、おととしにも森林火災で住宅100棟以上が焼ける被害にあっていて、相次ぐ大規模火災に異常気象の影響も指摘されています。
チリのブルメル内相は「意図的に火災を発生させたと示すものがある」と述べていて、放火の疑いも含め火災の原因を調べているということです。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191226/k10012228911000.html