『NHKニュースウェブ』は、「イギリスの警察の統計では2016年から2017年にかけて、ヘイトクライムが前の1年間と比べて
およそ30%増加」とし、ヘイトクライムを受けたフランス人女性に取材している。
 記事によれば、フランスからイギリスに移り住んだある女性は、胸にEUの旗のバッジをつけ電車に乗っていた時、
危険な目に遭ったという。乗客の男のひとりがそのバッジを見るやいなや、女性の頭をわしづかみにし、暴言を吐いたというのだ。
 その光景を目にしても同じ車内の乗客たちは誰も気遣ってくれず、「まるでみんなが差別に同調しているかのようでした」と
ショックに追い打ちをかけたそうだ。
日本でも複数の番組や記事で、イギリスにおけるヘイトクライムは伝えられている。
「私の息子も電車の中で父親とイタリア語で電話をしていたところ、『ここでは英語を話すべき』と注意されたことがありました」(参照:NHKニュースウェブ)
「スーパーで働いていたイタリア出身の女性が『この国から出て行け』と言われていました。」(参照:NHK BS1 ワールドウォッチング)
「ドアに卵を投げ付けられ『消えうせろ、ポーランド野郎』と言われ」(参照:東京新聞)
 報道を見ていると、イギリスの至るところでそのようなことが頻発している印象を抱く。
 しかし、筆者は今年1月から7月までロンドンに滞在していたが、その時はEU市民が詰られている場面やブレグジットによる混乱は感じなかった。
 ターゲットとなるのは、女性を中心に身体的あるいは社会的な弱者がなりやすいのだろうか。環境なのだろうか。

https://wezz-y.com/archives/71331