札幌開催の五輪マラソン、変則的3周コースに決定

2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会は19日、暑さ対策として札幌開催に変更された五輪の新たなマラソンコースを発表した。
決定が先送りとなっていた後半部分については、約10キロのコースを2周することで決着した。

 新コースは変則的な3周コースで、女子は8月8日、男子が最終日の同9日、いずれも午前7時に市中心部の大通公園をスタートする。
毎夏開催される北海道マラソンのコースがベースで、距離調整を兼ねて大通公園を2周してからさっぽろテレビ塔や北海道大キャンパスなどを
通る約20キロを1周したのち、主にその北側半分にあたる約10キロを2周して大通公園にゴールする。

 前半の約20キロについては4日に関係機関で合意したものの、後半部分はコンパクトな約7キロのコースを3周する案を希望する世界陸連と、
前半の約20キロをもう1周する案を主張する組織委で意見が分かれ、協議が続いていた。14日には世界陸連とIOCの担当者がコースを視察し、
給水ポイントや周辺住民への影響などをチェック。最終的には両者が歩み寄る形で合意に至った。

 コースと日程が固まり、組織委などは準備を本格化させる。20日には札幌市や北海道などの協力を得て、同市内に準備拠点となる運営本部を発足させる。

https://www.iza.ne.jp/kiji/sports/news/191219/spo19121919380048-n1.html