【本部】沖縄美ら海水族館は、非常に珍しい深海魚オニキホウボウを世界で初めて展示している。
甲冑(かっちゅう)を身にまとったような姿が特徴のキホウボウの中でも、頭の骨がのこぎり状に伸びる特異な形態で、生態はほとんど知られていない。
オニキホウボウは太平洋岸沖などに生息する。同館によると底引き網漁などで死骸で引き上げられることはまれにあるが、生きた状態での発見は世界的にも珍しいという。
10月に本部町沖約20キロ、水深約350メートルの海底を無人潜水艇で調査中、1尾を発見し生態の観察と捕獲に成功した。
全長は25センチで、移動は基本的に胸びれを使ってゆっくりと歩くという。1尾を館内の「深海への旅」コーナーで展示している。
魚類課深海展示係の金子篤史さん(43)は「こんな変わった魚が沖縄の深海にいることを知ってほしい」と話した。
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