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卓球女子シングルスで東京五輪代表を確実にした石川佳純（２６）＝全農＝が一夜明けた１３日、中国・鄭州で取材に応じた。
前夜はカナダの北米ＯＰから転戦してきたことによる時差ぼけの影響で午前４時に就寝し、起床は同１１時。長い選考レースの疲労も残っていたが、表情は晴れやかだった。
五輪の団体戦代表は３枠、シングルスは２枠の狭き門。「日本で出られるのは３人。そこを目指して、ちょっと頑張ったぐらいでは１００％出られない。頑張って、頑張って、頑張って、頑張らないと。
それでも出られないかもしれない。つかんだチャンスを後悔のないように大事にしたい」。１２年ロンドン五輪から、３大会連続の切符をつかんだ重みに向き合った。
優勝した北米ＯＰと今大会の出発前、「初心に帰ろうと思って」と、髪の色を１８歳以来の黒髪に戻したことについての詳細も明かした。「初めて全日本選手権で優勝したのが１７歳。
その時こそ無欲の優勝だった。最近は『勝たなきゃ』ばかりで、その気持ちが全くなかった。
まずは見た目から乗り越えたいという願掛けもあったけど、黒髪にすることによって気持ちも落ち着いたし、行動も引き締まった。心なしか、本当にそういう感じがしました」と振り返った。
代表が確実となった試合直後は明言を避けた五輪での目標も「メダル」と言い切った。「昨日聞かれた時は正直、シングルスに出られるか厳しいと思っていた。具体的なことまで考えてなかった。
でも今思うのは、２回挑戦して、メダルを目指して届きそうで届かなかった。やっぱりシングルスはメダルを目指したいです」と迷いのない口調で言い切った。
