http://www.hokkaido-nl.jp/cawm-content/uploads/2019/12/201912061034520_l.jpg
国内最古の稼働する観覧車として知られる函館公園内「こどものくに」(青柳町17)の
「空中観覧車」が、国の登録有形文化財に正式登録された。文化財審議会(佐藤信会長)が
指定するよう文部科学相に答申していたもので、文科省が5日付の官報で告示した。
観覧車は、1950(昭和25)年に七飯村(当時)の大沼湖畔東大島に設置され、
65年に現在地に移設。高さ10メートル、直径8メートルで、八角形のホイールに
日本では珍しい2人乗りの長いす型ゴンドラが8台付いている。
観覧車研究家の福井優子さん(大阪)が、関係者の話や当時の新聞報道などを基に調査し、
稼働する現役の観覧車として2006年に国内最古だと示した。
登録有形文化財の登録には、原則として建設後50年が経過し、かつ3つの要件のいずれかを
満たしていることが基準で、観覧車は「造形の規範となっているもの」に該当。
市内の登録物件は20件となった。
同園を運営する「北海興業」(加藤健一社長)の加藤大地マネジャー(21)
「正式に決まってほっとしている。メンテナンスを怠らず、観覧車を守っていきたい」と話す。
現在、冬季休業中で、再開は来年3月中旬の予定。
http://www.hokkaido-nl.jp/article/15004