木内酒造、東京・秋葉原にスピリッツ蒸留所
2019年12月3日 17:45
https://r.nikkei.com/article/DGXMZO52914240T01C19A2L60000?s=4
老舗酒造の木内酒造(茨城県那珂市)は12日、JR秋葉原駅の近くの高架下にスピリッツ蒸留所を備えた飲食店を開く。スピリッツ人気が今後高まると見て、同社としては初めて生産する。駅から徒歩2〜3分という好立地を生かし、外国人客の取り込みも狙う。
ジェイアール東日本都市開発(東京・渋谷)が秋葉原駅―御徒町駅間の高架下に開発する新商業エリア「SEEKBASE AKI-OKA MANUFACTURE」の一画に「常陸野ブルーイング 東京蒸溜所」(東京・千代田)を開業する。
設備投資額は約6500万円。飲食店ではスピリッツのほか、茨城県産ブランド和牛「常陸牛」や同県産ブランド豚「常陸の輝き」を使った料理やビールなどを提供する。座席数は32席で、営業時間は午前11時〜午後11時。年間売上高は1億円を目指す。
スピリッツは自社設計・開発の設備で、ジンを中心に年間6000リットルを生産する計画だ。ユズやミカンなどのボタニカル(香味原料)を使用。2020年には蒸留体験施設も設ける予定だ。
同社は茨城県石岡市にウイスキー工場も建設しており、需要増が見込まれる蒸留酒の生産に力を入れていく考えだ。