第34回全日本視覚障害者柔道大会は8日、東京・文京区の講道館で男子7階級と女子6階級が行われた。
5選手による総当たりで争われた男子66キロ級は、9月のアジア大会で銅メダルを獲得した19歳の瀬戸勇次郎(福岡教大)がオール一本勝ちで2連覇を果たした。
「試合の内容はあまりよくなかったが、勝ててほっとしている」
レジェンドに粘り勝った。1996年のアトランタ大会からパラリンピック3連覇など、5大会でメダルを獲得した藤本聡(44)=徳島県立徳島視覚支援学校職=と6度目の対戦。
前半は相手ペースで攻め込まれたが、残り1分を切ったところで得意技を繰り出した。
背負い投げから、けさ固めで合わせ一本。これで藤本に4連勝とし、「自信になっている」と頬を緩めた。
東京パラリンピックの出場権は来春までの国際大会の成績によるポイントランキングで争われる。
現在は瀬戸が藤本をわずかにリード。「目の前のことを一つ一つやりたい」と、期待のホープが大舞台を見据えた。
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