2019年5月、東京新宿区の歌舞伎町近くにあるマンションで好意を寄せるホストの男性の腹に包丁を突き立て、殺人未遂の罪に問われた高岡由佳被告(21)。

逮捕後の供述で「好きで好きで仕方がなかった。一緒にいるためには殺すしかないと思ったので、殺そうと思った」と話すなど男性へのゆがんだ愛情を明かした高岡被告。犯行直前には携帯電話に次のようなメモを残していた。

悲劇のヒロインになりたかったです。
どうしたら彼が私以外を見なくなるのか。殺せばいいとわかりました。
殺してしまえば永遠になって、これ以上傷つきません。君以外、何もいらないんだよ。
(高岡由佳被告のメモより)

刺されたホストの男性と高岡被告は、すでに500万円で示談が成立。

12月3日の初公判に出廷した男性は、「できれば罪を償うような形ではなく、普通の生活を送られるようにしてもらいたいです」と述べた。

これが裁判にどう影響を与えるのか、注目された5日の判決。高岡被告は4日までと同じ黒のスーツ姿で法廷へ姿を見せた。

裁判長:
被告人を懲役3年6カ月に処する

法廷に響く嗚咽…退廷時には膝をつき泣き崩れる

求刑の5年よりは短いものの執行猶予なしの実刑判決。初めは、身じろぎもせず聞いていた高岡被告だったが、すぐに肩を震わせて泣き始めた。

判決の理由について裁判長は、高岡被告の強い殺意と身勝手な犯行を指摘した。

裁判長:
ホストである被害者が、被告人の好意を利用していたという面があるにせよ、余りに短絡的で独りよがりな発想。本件が刑の執行猶予を相当とする事案であるとは認め難く、実刑は免れない。

裁判長が判決理由を言い渡す間、法廷には高岡被告の嗚咽が響き、退廷する際にはドアの前で膝をついて泣き崩れた。

3年6ヵ月の実刑判決という重みを高岡被告は今、どう受け止めているのだろうか。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191205-00010007-fnnprimev-soci

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