7年近く政府のスポークスマンを務めてきた菅義偉官房長官の発信が、大きくぐらついている。
国の税金を使って首相が主催する「桜を見る会」をめぐり、場当たり的になったり、答えに窮したり。
4日午前の記者会見では、11回にわたって事務方からメモが差し入れられた。

 「少々お待ち下さい。あまり詳細ですと……」

 午前の会見中、菅氏は小声で苦笑いを浮かべた。
廃棄したとする桜を見る会の招待者名簿をめぐり、繰り返し説明を求められると、近く控える秘書官に目をやり、メモを待った。

 菅氏は2012年末の第2次安倍政権発足以来、平日に1日2回の記者会見をほぼ1人でこなしてきた。
答弁に詰まり、秘書官に助け舟を出されることはあるが、
4日午前にあった約20分の会見では、桜を見る会の話題でメモが差し入れられたのは11回。異例の多さだった。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191204-00000052-asahi-pol