ブルームバーグの選挙取材拒否 トランプ陣営「偏向」理由に

来年のアメリカ大統領選挙で再選を目指すトランプ大統領の陣営は、アメリカのメディア、ブルームバーグにはトランプ陣営の選挙関連のイベントの取材許可を出さない方針を明らかにしました。
陣営は、ブルームバーグが創業者を含む野党 民主党の候補を調査報道の対象にしない方針を決めるなど「偏向している」と批判していて、波紋が広がっています。

トランプ大統領の陣営は2日声明を出し、ブルームバーグに対し、大統領の支持者集会などトランプ陣営の選挙関連のイベントの取材許可を出さない方針を明らかにしました。

理由について陣営は「ブルームバーグは偏向していることを公に宣言したため」と説明しています。

ブルームバーグは先月、創業者で前のニューヨーク市長のブルームバーグ氏が、来年の大統領選挙に向けて民主党の候補者指名の獲得を目指し立候補すると表明したことを受け、ブルームバーグ氏を含む民主党の候補を調査報道の対象にしない方針を決めました。

その一方、現政権のトランプ政権については調査報道を続けるとしています。
この方針についてトランプ陣営は声明の中で、誤った報道姿勢だと批判したうえで、撤回しないかぎり取材を認めないとしています。
これに対しブルームバーグは「偏向しているという批判は真実からかけ離れている」と反論し、波紋が広がっています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191203/k10012199881000.html