英テロ責任で批判の応酬
二大政党、12日に総選挙
【ロンドン共同】ロンドンで5人が死傷したテロで、容疑者が過去にもテロを企てて実刑判決を受け、仮釈放中だったことが波紋を呼んでいる。
ジョンソン首相は1日、野党の率いた前政権時代の刑期制度が早期釈放をもたらし、テロにつながったと強調。
12日の総選挙を前に、二大政党がテロの責任を巡って批判の応酬を繰り広げている。
与党保守党を率いるジョンソン氏は1日のテレビ番組で、危険人物が刑期の半分ほどの数年で仮釈放され「遺憾だ」と強調。
早期に釈放されたテロ関係の受刑者は70人を超すとした。
労働党のコービン党首は、刑期満了の強制が適切かどうかは「受刑者の行い次第だ」と反論。
https://this.kiji.is/574005528792564833
ロンドンテロ、容疑者は仮釈放中 首相「制度見直す」
英フィナンシャル・タイムズによると、受刑者により量刑の半分程度で釈放される制度は、08年の労働党政権下で決められた。
保守党連立政権が12年に制度を廃止したが、カーン容疑者は廃止の前に判決を受けていたという。
パテル内相は「労働党が法律を変えたため、カーン容疑者が釈放された」と非難した。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO52836270R01C19A2FF8000/