気象庁は29日、神奈川県横浜市で、海水浴中の耳の不自由な人に津波警報が出ていることを伝えるための検証実験を行った。
29日行われたのは、海岸からの放送やサイレンが聞こえないため、逃げ遅れる恐れがある耳の不自由な人に旗を使って津波警報が出たことを伝える検証実験。
海岸でライフセーバーが、色や大きさの違う旗を振り、沖合のボートに乗っている耳の不自由な人にうまく伝わるかを確認した。
参加者からは、「砂浜や林の色に溶け込まない旗が良い」といった意見や「聴覚障がいだけでなく、色の見え方に関しても配慮する必要がある」という指摘も出された。
参加者「なるべく全員にとって意味がわかりやすく、ハッキリ見えるような旗のデザインになってくれれば良いなと思います」
筑波技術大学・井上征矢教授「災害弱者の命を守るための施策を早急に整備していかないといけない」
気象庁では、29日の検証結果を国の検討会に報告し、今年度中に旗の色や大きさなどを統一していきたいとしている。
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